一個人の備忘録

メモのようなもの

御機嫌取り

どうしても仕事に行く前など憂鬱になってしまったりするのだが、そういう時は次の休みのこととか、今読んでる本のこととか、とにかく少しでも楽しいことを考えるようにしている。

以前はそれが現実から目をそらしているようで良くないのではと思っていたが、そうやって自分の機嫌を良くすることの方が大切なのではないかと。

憂鬱なままでいても仕方ないし。

結局何事もなるようにしかならないのだ。

そう思って日々をやり過ごしている。

そして今日も仕事に行く。

 

 

気晴らし

久しくやってなかった、適当な駅まで電車で行って適当にウロウロ歩き回るという遊びを、今日ふと思い立ってやってみた。たまたま連休中で、何も予定がなかったもので。

降りた駅から適当に違う駅まで歩き、また電車で移動して適当に降りて歩く。

そしたらまあ楽しいわ充実感得られるわで、このところ仕事の環境が変わったりしてモヤモヤした気分になることが多かったんだけど、何か全部吹っ飛んだ感じ。

やっぱりこの遊びは時々やらんとあかんな。

謎の充実感に包まれながら、改めてそう思った。

 

 

楽しい歯磨き

詰め物が取れたので歯医者に行ったところ虫歯が数箇所見つかり、絶賛治療中の私です。

これまで行ってた歯医者があんまりよろしくない感じだったので、新しい歯医者に替えたところ、結構男前な先生に当たったのでそこにあっさり鞍替え。腕も良さげだし。

その歯医者で改めて歯の磨き方の指導を受けて以来、歯磨きが楽しくて仕方ない。

毎晩小さな手鏡を見ながら隅々まで丁寧に磨く。それだけのことがこんなに楽しかったなんて。

特に趣味とか探さなくても、無趣味で困ってる人は歯磨きを趣味にすればいいのでは。大変気持ちいい上に、虫歯や歯周病の予防にもなるし。

もちろん正しい磨き方を学ばねばならないわけですが。

ホント気持ちいいですよ。

 

欧米か

あまり気が進まなかったのだが、用があったのでアップルストアに行ってきた。

思い切って一歩入った瞬間に感じる疎外感(こうなると分かっていたから気が進まなかった)。

スタッフ、客、売り場、空気、全てが発する欧米感という結界に弾き飛ばされそうになるものの、なんとか用を済ませる。

そんな中、待ち時間にふと向かいの席を見ると、他のスタッフ全員が夜はDJとかやってそうなルックスの中、いまいち欧米化されていない、どちらかというと日本橋の電気街が似合いそうな見た目の地味目なスタッフが中年男性客に対応している。

私が勝手に和の空気を感じて和んでいる中、中年男性客が「いやー、アップル製品はマッキントッシュ以来でねー」などと比較的欧米度の高い言葉を発した。

私は、ここはこの地味なスタッフもさすがに「コングラッチュレーション!今日があなたの二つ目のバースデーだね!ヒャッホー‼」めいた返事をするのではないかと密かに期待していたのだが、「そう言っていただけると大変嬉しいです」という、至って普通のコメントだったので、少しガッカリした。

しかしその後中年男性客が手にしたiPhoneの電源を入れた瞬間にパチパチと拍手していたので、「欧米出た!」と少し引きながら、どないやねんと思った。

そんなこんなで翻弄されながらも用を済ませ、帰り際にオシャレな透明の階段で足を踏み外すという失態を犯しながら店を後にしたのだった。

 

 

 

ふんばり不足

うちのトイレが最近新しくなった。

新しいだけあって、水の流れ方もスマートというか上品な感じ。と、最初は思っていたのだが、どうも最近物足りなさを感じる。最後のもうひと押しみたいなのが欲しいのに、あっさり引き上げるのだ。

こいつはもしや上品なのではなく、やる気がないだけなんじゃないのか。そんな疑いの眼差しをつい向けてしまうこの頃である。

 

 

【読書メモ】蹴りたい背中

うまくクラスに馴染めない女子高生の主人公が、あることをきっかけに同じくクラスに馴染めない男子、「にな川」と話すようになって、色々あって、みたいな話。

 

この主人公はもちろんにな川のことが好きなんだろうけど、にな川に自己投影してる部分もかなり大きいのかな。にな川を通して自分を見てるようなところが多々あるような。

だから蹴りたい背中というのはにな川の背中でもあり、主人公自身の背中でもあるのかな、とか勝手に解釈してみた。全然違うかもしれんけど。

オリチャンのライブの終わりににな川が自分の殻を破ろうとするシーン、迫ってくるものがあって胸を打たれたな。

 

蹴りたい背中 (河出文庫)

蹴りたい背中 (河出文庫)

 

 

【読書メモ】文学賞メッタ斬り!

再読。

文学賞の分類とか、どのように選ばれるとか、応募したい人のための傾向と対策的な部分もあり、ゴシップ的な楽しみ方を出来る部分もあり。情報量の多さに舌を巻く。

そんなに文学賞に深く興味のない自分でも楽しめたのは、本選びのガイドにもなったからかな。

とりあえずこれ読んで綿矢りさの『蹴りたい背中』が読みたくなり、実際今読んでるし。

 

 

文学賞メッタ斬り! (ちくま文庫)

文学賞メッタ斬り! (ちくま文庫)