一個人の備忘録

メモのようなもの

『セブン』

 

二人の刑事がある連続猟奇殺人犯を追う話。殺人は「七つの大罪」に沿って行われていた。犯人は一体何者なのか。

 

昔観て非常に胸糞悪い思いをしたのを覚えていて、うっすら結末すら覚えていた。物覚えの良くない自分には珍しく。それだけ記憶に残る映画なのだろうと思いつつ観たら、やっぱりそうだった。ラストは罪とは何なのか、善悪とは何なのかを、登場人物たちのセリフや行動を通して問いかけられているようだった。

 

『ドーン・オブ・ザ・デッド』

 

知らずに観たんだけど、これ『ゾンビ』のリメイク版らしい。原因は分からないが噛まれると伝染するゾンビたちから逃げまくったり殺しまくったりする映画。本当にそれだけといえばそれだけなんだけど、面白かった。

 

個人的に面白かったのは、逃げ込んだショッピングモールで人々が束の間の平穏を楽しむシーン。人間の心理としてずっとは緊張していられないというか、悪夢のような現実から目を逸らして刹那の快楽に耽るみたいなことなのかなと思った。

ラストは絶望しかない。

 

『アザーズ』

 

古い洋館に住む母親と二人の子供。子供たちは極度の光アレルギーのため、館は常にカーテンが引かれ、部屋の移動時には必ず扉を施錠するほどだった。そんなある日、使用人志望の三人の男女が訪れてくる。前にいた使用人たちが辞めてしまって困っていたところだったのもあり、母親は雇うことにする。しかし、その日から不思議な出来事が起こるように……。

 

正直最大のどんでん返しは予想がついてしまったが、割と楽しめた。たぶん登場人物たちの心理描写がきっちりされていたからではなかろうか。ニコール・キッドマンはこういう役本当に似合う。怖くて哀しい物語だった。

 

 

 

『バーバリアン』

 

主人公の女性は仕事の面接のためにやってきた街で、ある家に民泊で泊まる予定だったのだが、その家には既に男性が宿泊していた。どうやら手違いでダブルブッキングされていたのだが、夜遅かったこともあり、結局一晩だけ同じ屋根の下に泊まることに。次の日面接から帰宅した主人公は家の地下に謎の部屋を発見する。そこにはおぞましい秘密があった。

 

最後の最後まで息もつかせぬ展開。ただ、最大の謎はあの女性がなんであんなモンスターになったのかというところ。いくらなんでも不死身すぎやろ。まあ、面白かったけど。

 

『オブリビオン』

 

数百年未来の地球。エイリアンの攻撃を受けた地球人は他の星に逃れたが、主人公たちは地球に残って任務を行っていた。ある時、エイリアンに攻撃されて地球に落下してきた宇宙船から、ある女性を救う。その女性の正体を知った主人公は失っていた記憶を取り戻すが、そこには驚愕の事実があった。

 

エイリアンの正体については、もしかしたらそうなんじゃ、と思った通りだったので特に驚きはなかった。でも全体的には面白かったので、最後まで楽しむことは出来た。にしても、最後のエイリアン本部への攻撃シーンはもっと盛り上げることができたのでは…、と思ったり。

 

『鵼の碑』

 

失踪した婚約者探し、幼い頃に父親を殺したことを思い出し苦しむ女性、二十年前の死体消失事件。それらの謎が一体どう繋がるのか。最後の最後まで飽きさせられることなく読み続けられた。

それから、これまで以上に作者の差別に対する思い、政治に対する考え方が登場人物を通して語られている気がして、偉そうな言い方だけど、信頼の置ける作家さんだなあという思いが強くなった。

 

『プロメテウス』

 

人類の起源を解き明かすために、人類を創造したのではないかと思われる存在が住むのではないかと思われる星(説明下手すぎ)に向かった一行。しかしその星は、恐ろしい死の星だった。

 

面白いのは面白いのたが、色々端折り過ぎでは。登場人物の誰にも感情移入出来ないままに話はどんどん進み、なぜこの人はこういう行動をするのだろうとか分からないままに終わって行った感が。どうせなら3時間ぐらいかけても良いのでその辺掘り下げて欲しかったかも。