一個人の備忘録

メモのようなもの

『鵼の碑』

 

失踪した婚約者探し、幼い頃に父親を殺したことを思い出し苦しむ女性、二十年前の死体消失事件。それらの謎が一体どう繋がるのか。最後の最後まで飽きさせられることなく読み続けられた。

それから、これまで以上に作者の差別に対する思い、政治に対する考え方が登場人物を通して語られている気がして、偉そうな言い方だけど、信頼の置ける作家さんだなあという思いが強くなった。