一個人の備忘録

メモのようなもの

『ミスト』

 

突然不可解な濃霧が発生し、その中から恐ろしい怪物たちが姿を現し、人々を襲い始める。たまたまスーパーに居合わせた主人公親子と他の人々は、店内に立て籠もることになるが、家族のために家に帰ろうとする人、怪物の存在を信じず出ていこうとする人、宗教にかぶれていて人々を扇動しようとする人など、一致団結というわけには行かなくなる。果たして人々の運命は。

 

いい映画だったとは思う。それぞれの人たちの描き方もとてもリアルで、こんな不可解な状況に追い込まれたらそりゃそうなるわな、と思える。にしてもあのラストは……。しかし、ラストが普通にハッピーエンドだったらここまで心に残る映画にはならなかったと思うし、「希望を最後まで捨ててはいけない」ということがこの映画が伝えたいメッセージなのだとしたら、このエンディングで正解なんだろうな。