一個人の備忘録

メモのようなもの

『エイリアン︰コヴェナント』

 

多くの入植者たちを乗せて、人間が暮らせそうな星に向かう宇宙船コヴェナントが、途中で思わぬ事故に遭遇する。火災で船長がなくなるという悲劇に見舞われるものの、何とか船体は持ちこたえるが、その修理の最中に近くの星から発せられる信号のようなものを受信。その星も人間が暮らせそうな条件が整っていたため、調査に向かうことになるのだが、もちろんそこには恐ろしい出来事が待ち構えていて……。

 

まず思うのが、迂闊すぎやろと。いくら再びコールドスリープするのが嫌だったとはいえ。そんな何がいるかも分からない星にちゃんと準備もせずに降り立つからそんなことになるねん、と。まあこうしないと話が始まらないので仕方ないのだが。前作プロメテウスの主人公が悲惨な感じになってたり、色々胸糞悪い上に結末もまた……。ちょっと救いが無さすぎかなぁ。

 

『エイリアン4』

 

前作で自らの胎内のエイリアンと共に溶鉱炉に飛び込んで死んだリプリーだったが、エイリアンを悪用しようとする軍によって、クローンとして蘇らされる。そして宇宙船の中で蘇ったエイリアンクイーンは繁殖を行わされ、何体かのエイリアンが誕生するが、ある時突然エイリアンたちが一体の仲間を襲い、溢れ出た体液によって実験室の床に穴が空き、そこから逃げ出してしまう。そこからエイリアンたちとリプリーとの戦いが再び始まる。

 

エイリアンは恐ろしい敵でもあるのだが、リプリーにとっては自らが産み出した子のようなものという、少し複雑な感情の表現が面白かった。

あと、エイリアン泳げんのかーい!っていうシーンとか。

これまでは一人ぐらいは頼れる男がいたのに、今回は特別そういう存在がいなかったのも印象的だったかな。

実験室の床もっと強化しとけや、とは思った。

 

『エイリアン3』

 

前作で辛くもエイリアンクイーンから逃れたリプリーたちだったが、脱出艇に謎の火災が起き、囚人たちが暮らす星に不時着する。そこで一緒に脱出した他の三人が亡くなったことを知ったリプリーは落胆するが、脱出艇の中にエイリアンの痕跡らしきものを発見し、この星にエイリアンも一緒にたどり着いてしまったことに気がつく。そして囚人たちが次々に襲われ始め……。

 

冒頭でいきなり、せっかく必死で助けた三人(正確には人間二人とアンドロイド一人)が死んだのはがっかりだが、内容自体は面白かった。武器のない惑星でのエイリアンとの戦いというハラハラ感とか、最初はよそよそしかった囚人たちとの共闘の様子とか(まあほとんど全滅だが)。

最後の方の囚人たちが言った会社の助けを待とうという意見に対し、「会社が何をしてくれるというのか。見殺しにされるだけだ」というようなリプリーの言葉は、現実の社会にわりと当てはまる気がして乾いた笑いが出た。

 

『エイリアン2』

 

前作で何とかエイリアンを倒した主人公リプリーは、57年もの間コールドスリープ状態のまま宇宙を彷徨い続け、ようやく地球に帰還する。しかしエイリアンがいた星に入植者が送り込まれていて、しかも最近通信が不能になっていたことを知り、自らのトラウマを克服するためにもエイリアンを根絶やしにすることを決意し、海兵隊達と共にその星に向かうのだった。

 

昔観た時も一作目よりもこちらのほうが面白いと思った記憶があったのだが、やっぱり今観てもそう感じた。単なるアドバイザーとして付き添ったはずのリプリーが、めっちゃ武器使いまくってエイリアンたちをボコボコにするの笑える。生き残りの女の子や海兵隊たちとの関係性の描き方も面白いし、前作で酷い目に遭わされたアンドロイドが、今回は活躍するのも胸が熱くなる。何度観ても楽しめる映画。

 

『エイリアン』

 

この映画たぶん何十年か前に観てるんだけど、久々に観たら見事に内容忘れている。主人公たちが乗る宇宙貨物船がある星からの信号をキャッチし、進路を変更して調査することに。その星で探索中に宇宙船の残骸のようなものを発見し、内部を探索中に謎の生物に一人が襲われ、顔にその生物が貼り付いたままで元の宇宙船に収容される。しかしそこから恐ろしい展開に……、というパニック映画お決まりの展開。

 

自分は浅はかなので単なるパニックホラーという見方しか出来なかったんだけど、ある映画考察サイトでは主人公のリプリーを、男性優位社会の中で戦う女性として捉えていて、あーなるほどそういう見方もあるのかと。だとしたら割と当時としては先進的な映画だったのではないかと思われる。

 

『M3GAN』

 

M3GAN/ミーガン(字幕版)

M3GAN/ミーガン(字幕版)

  • アリソン・ウィリアムズ
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両親を不慮の事故で一度に亡くした少女・ケイディは、叔母のジェマに引き取られることに。ジェマは独身で子を育てたこともなく、仕事が多忙なこともあり、自身が開発したAI人形であるミーガンにケイディの相手をさせる。ミーガンはケイディにペアリング登録され、ケイディを守るように設定されていたのだが、それが思わぬ事態を引き起こすのだった。

 

AIの暴走怖ぇぇ〜〜って感じ。でもその手の物語はそれほど珍しいものではない。あと、叔母であるジェマがなんでケイディにちゃんと向き合おうと思ったのか、ちょっと説明不足な感じがしたり、ストーリーの進め方がなんというか絵本のページをめくるように唐突な感じが少しした。でもジェマの「悲しむときはちゃんと悲しまなくてはならない。そうじゃないと先に進めない」(うろ覚え)みたいなセリフは心に残った。

『セバスチャン・フィツェックの治療島』

 

体調の悪い娘を病院に連れて行った主人公の精神科医。しかし、忽然と娘は病院から姿を消してしまう。見つからないままに月日は流れ、彼は失意のままある島の別荘に独りで暮らそうとするのだが、そこに謎の女が現れ、彼は自らの心の傷に向かい合うことになる。

 

アマプラでおすすめに出てきた海外ドラマ、何気なく見始めたら面白いのなんの。ラストの二転三転する展開にハラハラするし、登場人物たちの心理もとても良く描かれていて、のめり込む要素しかなかった。原作の小説も読みたくなって買ってしまったほど。